CentOS7.1 64bit Apache2.4.16 SSI(Server Side Includes)を使用
CentOS7.1 64bitのApache2.4.16で、SSI(Server Side Includes)を使用する方法を以下に示します。
※ここで使用しているApacheのインストールについては、当サイトのCentOS7 64bitにApache2.4をRPMからインストールのページをご覧ください。
※CentOS6 64bitをご使用の場合は、当サイトのCentOS6 64bit Apache2.4 SSI(Server Side Includes)を使用のページをご覧ください。
Apache2.4.16でSSI(Server Side Includes)を使用
HTML内でヘッダー、サイドバー、フッター等の各ページで共通する部分を別ファイルで作成し、各ページのファイルから読み込めるようにする機能として、SSI(Server Side Includes)というものがあります。
Apache2.4.16でSSIを使用する場合の設定を以下に示します。
Apacheの設定ファイルの編集
Apacheの設定ファイル「/etc/httpd/conf/httpd.conf」で、mod_includeを有効化するため、以下のコメントアウトを解除します。
#LoadModule include_module lib64/httpd/modules/mod_include.so ↓ LoadModule include_module lib64/httpd/modules/mod_include.so
「httpd.conf」でSSIを使用したいディレクトリに対し、以下のような設定を行います。
<,Directory '/xxxxx/html'>, :(略) #Optionsの設定は、既存の設定に追加するのではなく、ディレクトリへの新たな設定とするときは、「+」の指定は不要。 Options +Includes AddOutputFilter INCLUDES .html SSILegacyExprParser on :(略) <,/Directory>,
※「/xxxxx/html」は、設定対象のディレクトリになります。
- 「Options +Includes」は、SSIを使用するために必要な設定になります。
- 「AddOutputFilter INCLUDES .html」は、拡張子「.html」のファイルに対し、SSIが使用されるようにするために必要な設定になります。
- 「SSILegacyExprParser on」は、Apache2.2以前と2.4では、if要素での条件式の記述に変更があり、Apache2.4で2.2以前の記述を使用する場合に必要な設定になります。
「SSILegacyExprParser on」を設定していない場合、Apache2.4でif要素での条件式に2.2以前の記述を使用していると、画面に以下のようなエラーメッセージが表示されます。
[an error occurred while processing this directive]
if要素での条件式の変更の例として、Apache2.2以前で以下のように記述していたものは、
<,!--#if expr='$DOCUMENT_NAME = aaa.html' -->, xxx <,!--#endif -->,
Apache2.4では以下のように変更されています。
<,!--#if expr='v('DOCUMENT_NAME') = 'aaa.html'' -->, xxx <,!--#endif -->,
「SSILegacyExprParser on」を設定すると、Apache2.2以前の記述が可能、2.4の記述は不可能となり、両方が利用可能となるものではありません。
上記の「httpd.conf」での設定を「.htaccess」で可能とするには、「httpd.conf」に以下のような設定を行います。
<,Directory '/xxxxx/html'>, :(略) AllowOverride Options FileInfo Limit #以下のように「.htaccess」で全ての設定を可能としてもよい。 #AllowOverride All :(略) <,/Directory>,
※「/xxxxx/html」は、設定対象のディレクトリになります。
- 「AllowOverride」の「Options」は、「Options +Includes」の設定を可能とするものになります。
- 「AllowOverride」の「FileInfo」は、「AddOutputFilter INCLUDES .html」の設定を可能とするものになります。
- 「AllowOverride」の「Limit」は、「SSILegacyExprParser on」の設定を可能とするものになります。
SSI(Server Side Includes)の使用例
SSI(Server Side Includes)の使用例を少し紹介しておきます。
「/common/header.html」というファイルを読み込みたい場合は、htmlファイルに以下のように記載します。
<,!--#include virtual='/common/header.html' -->,
SSI(Server Side Includes)では、ユーザーエージェントを判別して、コンテンツの内容を切り替えることもできます。
例として、iPhone、iPad、Androidからのアクセス時に、特定の内容を出力したい場合は、以下のように記載します。
<,!--#if expr='$HTTP_USER_AGENT = /iPhone|iPad|Android/' -->, iPhone、iPad、Androidからのアクセスです。 <,!--#endif -->,
Apache2.4.16でServer Side Includesを使用については、以上です。
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