lsコマンドは、LinuxやUnix系のオペレーティングシステムでファイルやディレクトリの一覧を表示するために使用される基本的なコマンドです。lsコマンドには多数のオプションがあり、表示方法をカスタマイズできます。以下に、一般的によく使われるlsコマンドのオプションとその説明を紹介します。
1. 基本的なオプション
-a または –all
すべてのファイルを表示します。通常、.(ドット)で始まる隠しファイルやディレクトリは表示されませんが、このオプションを使用すると、それらも含めて表示されます。
使用例:
-l
詳細表示モード。ファイルのパーミッション、リンクの数、所有者、グループ、ファイルサイズ、最終更新日時などの情報を表示します。
使用例:
-h または –human-readable
人間にとって読みやすい形式でファイルサイズを表示します(例えば、バイト数をKB、MBなどに変換)。
使用例:
-R または –recursive
指定したディレクトリとそのサブディレクトリを再帰的に一覧表示します。
使用例:
-t
ファイルの最終更新日時でソートして表示します。新しいファイルが上位に表示されます。
使用例:
-r または –reverse
逆順でソートして表示します。他のソートオプション(例えば、-tや-S)と組み合わせて使うことが一般的です。
使用例:
2. 組み合わせたオプション
lsコマンドのオプションは組み合わせて使用することができます。例えば、隠しファイルも含めて詳細情報を表示する場合、-aと-lを組み合わせて使用します。
使用例:
-S
ファイルサイズでソートします。大きいファイルが上位に表示されます。
使用例:
-1
1行に1ファイルだけ表示します。スクリーンの幅が狭い場合などに便利です。
使用例:
-d
ディレクトリ名のみを表示します。通常はディレクトリの内容を表示しますが、このオプションでディレクトリそのものを表示します。
使用例:
3. 具体的なシナリオでの使用例
- 隠しファイルを含むすべてのファイルの詳細を表示:
- 最新のファイルを人間が読みやすい形式で表示:
- ディレクトリの構造全体を再帰的に表示: