psコマンドの使い方:Linuxプロセス管理の基本ガイド

ps コマンドは、UNIX系オペレーティングシステム(Linux、macOSなど)で動作しているプロセスの情報を表示するためのコマンドです。このコマンドは、システムの状態を監視したり、特定のプロセスを管理する際に非常に便利です。

以下では、ps コマンドの基本的な使い方やオプションについて詳しく説明します。

1. psコマンドの基本的な使い方

最もシンプルな形でpsコマンドを実行すると、現在のターミナルセッションで実行中のプロセスが表示されます。

このコマンドを実行すると、通常以下のような情報が表示されます。

  • PID (プロセスID): 各プロセスに固有の識別番号。
  • TTY (端末): プロセスが関連付けられているターミナル。
  • TIME: プロセスが使用したCPU時間。
  • CMD: 実行中のコマンド。

例:

2. より詳細な情報を表示するオプション

ps コマンドは様々なオプションと組み合わせることで、詳細なプロセス情報を表示できます。

a. すべてのユーザーのプロセスを表示: -e

システム上のすべてのプロセスを一覧表示する場合には、-eオプションを使用します。

または

このコマンドは、すべてのユーザーのすべてのプロセスを詳細情報と共に表示します。

b. フォーマットを指定して表示: -f

-f オプションは、プロセスの情報をフルフォーマットで表示します。

この場合、追加の列(UID、PPID、Cなど)が表示され、より多くのプロセス情報を確認できます。

c. 特定のユーザーのプロセスを表示: -u ユーザー名

特定のユーザーが実行しているプロセスのみを表示するには、-uオプションを使用します。

d. 特定のプロセスの情報を表示: -p PID

特定のプロセスIDの情報を確認する場合、-pオプションを使用します。

ここで1234は調べたいプロセスのPIDです。

3. プロセスの監視と管理

ps コマンドは単体で使用することもありますが、通常は他のコマンドと組み合わせて使用されます。例えば、特定のプロセスをkillコマンドで終了させるためにpsコマンドでPIDを確認することが多いです。

a. grepと組み合わせて特定のプロセスを検索

psgrep を組み合わせることで、特定の名前やパターンに一致するプロセスを検索できます。

このコマンドは、process_nameに一致するプロセスのみを表示します。

b. topコマンドとの違い

ps コマンドは一時的なスナップショットを提供するのに対し、topコマンドはリアルタイムでプロセス情報を更新し続けます。プロセスの状況を常に監視する必要がある場合は、topコマンドが便利です。

まとめ

ps コマンドは、システム管理やトラブルシューティングにおいて非常に重要なツールです。基本的な使用法から詳細な情報の取得まで、用途に応じて様々なオプションが用意されており、効率的なシステム管理を支援します。

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